2011年07月14日
台風6号が 発生しました
現在 南鳥島近海の海上を 勢力を強めながら
西に時速20km/hの速度で 進んでいます
このままの予想ですと 連休後半の17日頃から
奄美も雨風が強まり 影響が出てきそう・・・

しかしながら 台風は自然生活において とても大切な存在です
今から 10数年前まで 奄美のサンゴ礁は ほんとうに美しかった
温暖化やエルニーニョ現象も影響してか 海水の温度はどんどん上昇し
加えて 奄美近海を通過する台風が ここ数年めっきり減ったおかげで
海水は混ざらず サンゴの住む海域はよどんだ状態が続きました
プランクトンを捕食し 共生している藻類が光合成をして栄養分をとるという
共同生活を行うことによって育つ サンゴにとって
水温の上昇は致命的・・・
ある一定の温度を超えると 成長を助けていた藻類が
手っ取り早くいうと 逃げ出して(誤った表現かもしれませんが・・・)
栄養補給は半減し


難しい生態は さておき。。。

サンゴがダメージを受けると
サンゴ礁にすむ魚たちも 食いっぱぐれて 家出するしかありません

水温が上昇しては“混ざる” 上昇しても“混ざる”を繰り返す台風は
海中の生物にとって 適温を保ってくれる 大切な命の連鎖と思います
私たちにとっては せっかくの旅行が台無し

と 肩を落とす台風ですが 連想ゲーム的にいうと
奄美の夏 → きれいな海 → 美しいサンゴ礁


あ~ なんてステキ

てな具合になります。。。
今 奄美の海は 少しずつですが 回復しつつあります

台風も 『自然の名医』と思って 見守っていただければ幸いです
私たちもホテルも “ケガ”しないように 台風対策に励みたいと思います


↑ ↑
関係ないけど 画像がないとさびしいので。。。

『奄美海洋展示館』では カメとの触れ合いのほか ナマコも触れます

がんばれ! 海の生き物たち

常田 直子Vol.11
Posted by アガルイスタッフ at 22:02│Comments(0)